良い茶とは? - 茶の鑑定 -
茶は嗜好品。「良い茶」はこころを満たし、「美味しい茶」は笑顔が集うと感じます。
「良い茶」の定義はさまざまなので「コレ!」と伝えることができません。
ここでは、客観的な「良い茶」の定義の一つである、「茶の品質が高い茶」について、
私達がどのようにして茶の善し悪しを決めているかを紹介します。
4つのポイント
■外観 形や色・ツヤを見る
専用の黒い盆に茶葉を広げ、形を見る。
茶の葉の形が細く撚れているか?や、色が濃くツヤがあるか?がポイント
■香気 淹れたての香りをみる
次に、茶葉を大さじ1杯審査碗に入れ、直接熱湯をかけ待つ。茶葉のみを取り出し、葉の香りを嗅ぐ。
香りがたち、嫌な香りがしないものが良いとされます。
■水色 抽出液の色を見る
その後、碗に残った茶の状態(にごりや色)を見る。
コンテストは、黄緑色で明るく澄み、濃度があるもの、濁りが無いものを良しとし、透明に近いものが評価が高いです。
一方、小売り用は透明に近いものではなく、煎茶は「ぱっと見、綺麗な翠色」と、伝統本玉露は「濁りが無い透明感のある翠色」の評価が高い傾向です。。
■滋味 飲んでみた時の感じ方
最後に、茶を掬って口に含み味をみる。
素直に美味しいと感じるもの、嫌な味がしないものが良いとされます。
鑑定の際は高温で普段よりも長い時間浸出させるので、苦味や渋味が出やすいです。しかし全国トップレベルの茶は、それらの嫌な感じがしないので、やはり素晴らしいのだと思います。